■ 問題
放物線y=2x2+3xと直線y=x+1で囲まれた図形の面積を求めよ。
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
放物線と直線の間の図形の面積を考えます。
この放物線は下に凸なので、放物線が下、直線が上となります。
つまり面積は、「直線−放物線で定積分」で求めることができます。
積分の区間を求めるために、まずはこれら2つの関数の共有点を求めましょう。
関数の交点なら連立方程式ですね。
2x2+3x=x+1
2x2+2x−1=0
x=[−2±√{22−4×2×(−1)}]/(2×2)
={−2±√(4+8)}/4
=(−2±√12)/4
=(−2±2√3)/4
=(−1±√3)/2
つまり、(−1−√3)/2から(−1+√3)/2の区間で定積分をすればOKです。
ただし、そのまま計算すると大変なので、とりあえずこれらの値をα,βとして、式を整理してから計算してみます。
S=∫[α〜β]{x+1−2x2−3x}dx
=∫[α〜β]{−2x2−2x+1}dx
=[−(2/3)x3−x2+x][α〜β]
=−(2/3)β3−β2+β−{−(2/3)α3−α2+α}
=−(2/3)(β3−α3)−(β2−α2)+(β−α)}
ここで、β−αなどを計算しておきます。
β−α=(−1+√3)/2−(−1−√3)/2=√3
β+α=(−1+√3)/2+(−1−√3)/2=−1
βα={(−1+√3)/2}×{(−1−√3)/2}=(1−3)/4=−1/2
β2−α2=(β+α)(β−α)=−√3
β2+α2=(β+α)2−2βα=1+1=2
β3−α3=(β−α)(β2+βα+α2)=√3(2−1/2)=3√3/2
これらをそれぞれ代入すると、
=−(2/3)×3√3/2−(−√3)+√3
=−√3+2√3
=√3
正直にやったので計算が大変でしたが、このように放物線と直線の間の面積は、もっと簡単に出せる公式があります。
それについてはこちらの記事をご覧ください。
◆関連項目
y=x2+x−4とy=3x−1で囲まれた図形の面積
微分積分(数学2)まとめ
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ラベル:数学