2023年12月15日

本日配信のメルマガ。2023年共通テスト数学2B第2問[2]

本日配信のメルマガでは、2023年大学入試共通テスト数学2B第2問[2]を解説します。


【高校数学】読むだけでわかる!共通テスト数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html


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■ 問題

2023年共通テスト数2Bより

第2問

[2]

(1) 定積分∫[0〜30]{(1/5)x+3}dxの値は[タチツ]である。

 また、関数(1/100)x^2−(1/6)x+5の不定積分は

 ∫{(1/100)x^2−(1/6)x+5}dx
=(1/[テトナ])x^3−(1/[ニヌ])x^2+[ネ]x+C

である。ただし、Cは積分定数とする。


(2) ある地域では、毎年3月頃「ソメイヨシノ(桜の種類)の開花予想日」が話題に
なる。太郎さんと花子さんは、開花日時を予想する方法の一つに、2月に入ってから
の気温を時間の関数とみて、その関数を積分した値をもとにする方法があることを
知った。ソメイヨシノの開花日時を予想するために、二人は図1の6時間ごとの
気温の折れ線グラフを見ながら、次のように考えることにした。

図1はこちら→http://www.a-ema.com/img/center2023math2b22a.png

図1 6時間ごとの気温の折れ線グラフ

 xの値の範囲を0以上の実数全体として、2月1日午前0時から24x時間経った
時点をx日後とする。(例えば、10.3日後は2月11日午前7時12分を表す。)
また、x日後の気温をy℃とする。このとき、yはxの関数であり、これを
y=f(x)とおく。ただし、yは負にはならないものとする。

 気温を表す関数f(x)を用いて二人はソメイヨシノの開花日時を次の[設定]で
考えることにした。
┌―[設定]――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| 正の整数tに対して、f(x)を0からtまで積分した値をS(t)とする。  |
|すなわち、S(t)=∫[0〜t]f(x)dxとする。このS(t)が400に到達した|
|とき、ソメイヨシノが開花する。                     |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[設定]のもと、太郎さんは気温を表す関数y=f(x)のグラフを図2のように直線と
みなしてソメイヨシノの開花日時を考えることにした。

図2はこちら→http://www.a-ema.com/img/center2023math2b22b.png

図2 図1のグラフと、太郎さんが直線とみなしたy=f(x)のグラフ

(i) 太郎さんは

  f(x)=(1/5)x+3 (x≧0)

として考えた。このとき、ソメイヨシノの開花日時は2月に入ってから[ノ]となる。

[ノ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 30日後  {1} 35日後  {2} 40日後  |
|{3} 45日後  {4} 50日後  {5} 55日後  |
|{6} 60日後  {7} 65日後          |
└――――――――――――――――――――――――┘


(ii) 太郎さんと花子さんは、2月に入ってから30日後以降の気温について話を
している。

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|太郎:1次関数を用いてソメイヨシノの開花日時を求めてみたよ。     |
|花子:気温の上がり方から考えて、2月に入ってから30日後以降の気温を |
|   表す関数が2次関数の場合も考えてみようか。           |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
 花子さんは気温を表す関数f(x)を、0≦x≦30のときは太郎さんと同じように

  f(x)=(1/5)x+3 ……{1}

とし、x≧30のときは

  f(x)=(1/100)x^2−(1/6)x+5 ……{2}

として考えた。なお、x=30のとき{1} の右辺の値と{2}の右辺の値は一致する。
花子さんの考えた式を用いて、ソメイヨシノの開花日時を考えよう。(1)より

  ∫[0〜30]{(1/5)x+3)dx=[タチツ]

であり

  ∫[30〜40]{(1/100)x^2−(1/6)x+5}dx=115

となることがわかる。

 また、x≧30の範囲においてf(x)は増加する。よって

  ∫[30〜40]f(x)dx[ハ]∫[40〜50]f(x)dx

であることがわかる。以上よりソメイヨシノの開花日時は2月に入ってから[ヒ]と
なる。


[ハ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} <  {1} =  {2} >           |
└――――――――――――――――――――――――┘

[ヒ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 30日後より前               |
|{1} 30日後                  |
|{2} 30日後より後、かつ40日後より前     |
|{3} 40日後                  |
|{4} 40日後より後、かつ50日後より前     |
|{5} 50日後                  |
|{6} 50日後より後、かつ60日後より前     |
|{7} 60日後                  |
|{8} 60日後より後               |
└――――――――――――――――――――――――┘


※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。

  微分積分の解説記事→http://a-ema.seesaa.net/article/478475977.html

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■ 解説目次

 ◆1 積分は微分の逆
 ◆2 交点なら連立方程式
 ◆3 基本的な不定積分の計算

(以下略)

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■ 解説

◆1は省略します。


 ◆2 基本的な定積分の計算

では今回の問題です。

(1) 定積分∫[0〜30]{(1/5)x+3}dxの値は[タチツ]である。

まずはコレを計算します。

定積分の計算は、「指数を1増やして、もとの指数+1の逆数をかける」そして、
「代入して引き算する」という手順です。

 ∫[0〜30]{(1/5)x+3}dx
=[(1/5)(1/2)x^2+3x][0〜30]
=[(1/10)x^2+3x][0〜30]
=(1/10)・30^2+3×30−0
=90+90
=180

よって、[タチツ]=180


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 ◆3 基本的な不定積分の計算

次は、「関数(1/100)x^2−(1/6)x+5の不定積分」を計算します。
やはり、「指数を1増やして、もとの指数+1の逆数をかける」操作をします。

 ∫{(1/100)x^2−(1/6)x+5}dx
=(1/100)(1/3)x^3−(1/6)(1/2)x^2+5x+C
=・・・


(以下略)


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解説の続き・解答や公式一覧などは・・・

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