2024年01月17日

高校物理「磁気」ホール効果に関する問題B

高校物理「磁気」ホール効果に関する問題B

◆問題

鉛直上向き磁束密度Bの一様な磁場中に、縦3h,横6h,高さhの直方体の形をした金属を水平に置き、一定の電流Iを左から右に流したところ、ホール効果の現象が生じた。電子の電荷を−e,金属中の単位体積あたりの電子数をn,金属中の電子の速さをvとして次の問いに答えよ。

(1) 電子が磁場から受ける力の大きさを求めよ。

(2) この直方体の金属の面のうち、奥側の側面をS,手前側の側面をTとすると、ST間に電位差が生じた。面Sと面Tの中央2点間の電位差を求めよ。

(3) ST間の電位差Vは、電流の大きさIに比例する。その比V/Iを求めよ。


参考図(直方体の金属を真横から見た図)

 ┌─────┐
─┤     ├─
 └─────┘
   ↑
この金属に左から右へ電流Iが流れている


↓解答解説はお知らせの下↓


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◆解説

導体内を流れる電流Iは、I=envSで求めることができます。
「電流=電荷×個数×速さ×面積」ですね。

電荷はe,単位面積あたりの電子数はn,電子の速さはvが与えられています。

電流は、金属の直方体を左から右へ流れていっているので、導線の面積はh×3h=3h2となります。
つまり、電流は、

I=env×3h2
 =3envh2

となります。

電位差Vは(2)より、V=3vBhですね。

あとは問題で言っている通りに、V/Iを計算すれば完成です。

V/I=3vBh/3envh2
   =B/enh


(1)に戻る→電子が磁場から受ける力の大きさ


◆関連項目
ローレンツ力
電気・磁気まとめ

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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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