2024年01月22日

高校物理「交流電流」RLC並列回路B

高校物理「交流電流」RLC並列回路B


抵抗値R[Ω]の抵抗、自己インダクタンスL[H]のコイル、電気容量C[F]のコンデンサーを並列に接続し、V=V0sinωt[V]の交流電源につないだ。次の問いに答えよ。

(1) 抵抗、コイル、コンデンサーそれぞれに流れる電流をtを含む式で表せ。

(2) 電源を流れる電流を、I=Asinωt+Bcosωtの形で表せ。

(3) 回路を流れる電流を、I=Asin(ωt+φ)と表したとき、Aを求めよ。


この記事では(3)を解説します。
解答解説はこのページ下


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◆解答解説


(2) で、I=V0{(1/R)sinωt+(ωC−1/ωL)cosωt}を求めました。

これをさらに三角関数の合成を使って、ひとつの三角関数にまとめれば、問いの形になりそうですね。

中括弧の中身を取り出すと、

 (1/R)sinωt+(ωC−1/ωL)cosωt

これを合成します。
φの部分は、横に(1/R),縦に(ωC−1/ωL)の場合のx軸とのなす角ですが、この場合はその角をφとしています。だから、

=√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}・sin(ωt+φ)

というわけで、

I=V0√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}・sin(ωt+φ)

だから、A=V0√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}となります。


次の問題→インピーダンス
(1)に戻る→それぞれに流れる電流


◆関連項目
RLC直列回路コンデンサー
電気・磁気まとめ


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