高校物理「交流電流」RLC並列回路B
抵抗値R[Ω]の抵抗、自己インダクタンスL[H]のコイル、電気容量C[F]のコンデンサーを並列に接続し、V=V0sinωt[V]の交流電源につないだ。次の問いに答えよ。
(1) 抵抗、コイル、コンデンサーそれぞれに流れる電流をtを含む式で表せ。
(2) 電源を流れる電流を、I=Asinωt+Bcosωtの形で表せ。
(3) 回路を流れる電流を、I=Asin(ωt+φ)と表したとき、Aを求めよ。
この記事では(3)を解説します。
解答解説はこのページ下
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◆解答解説
(2) で、I=V0{(1/R)sinωt+(ωC−1/ωL)cosωt}を求めました。
これをさらに三角関数の合成を使って、ひとつの三角関数にまとめれば、問いの形になりそうですね。
中括弧の中身を取り出すと、
(1/R)sinωt+(ωC−1/ωL)cosωt
これを合成します。
φの部分は、横に(1/R),縦に(ωC−1/ωL)の場合のx軸とのなす角ですが、この場合はその角をφとしています。だから、
=√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}・sin(ωt+φ)
というわけで、
I=V0√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}・sin(ωt+φ)
だから、A=V0√{(1/R)2+(ωC−1/ωL)2}となります。
次の問題→インピーダンス
(1)に戻る→それぞれに流れる電流
◆関連項目
RLC直列回路、コンデンサー
電気・磁気まとめ
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2024年01月22日
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