2024年03月04日

高校化学「無機物質」ハロゲンに関する化学反応式

高校化学「無機物質」ハロゲンに関する化学反応式

◆問題

ハロゲンに関する次の反応を化学反応式で表せ。

@フッ素は水と激しく反応する。
A塩素は水に溶けて次亜塩素酸を生じる。
Bフッ化水素酸はガラス(主成分はSiO2)を溶かす。
C高度さらし粉Ca(ClO)2に希塩酸を加えると塩素を生じる。
D塩化水素はアンモニアと反応して白煙を生じる。
E塩化ナトリウムに濃硫酸を加えると塩化水素を生じる。


解答解説はこのページ下


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◆解答

まずはそれぞれの物質の化学式を書き、それから係数を合わせる。という考え方で書いていきます。

@フッ素は水と激しく反応する。

フッ素と水が反応して、フッ化水素ができて、残りは酸素。というわけで、

2+H2O→HF+O2

あとは係数を合わせると、

2F2+2H2O→4HF+O2


A塩素は水に溶けて次亜塩素酸を生じる。

次亜塩素酸と塩化水素の混合物が生じます。

Cl2+H2O⇄HClO+HCl

この場合は、このままで両辺の原子の個数が合っているので完成!


Bフッ化水素酸はガラス(主成分はSiO2)を溶かす。

酸化数はHが+1,Siが+4,Fが−1だから、生じるのはH2SiF6

HF+SiO2→H2SiF6+H2

あとは係数を合わせて、

6HF+SiO2→H2SiF6+2H2


C高度さらし粉Ca(ClO)2に希塩酸を加えると塩素を生じる。

塩素以外には塩化カルシウムと水を生じます。

Ca(ClO)2・2H2O+HCl→CaCl2+H2O+Cl2

係数を合わせると、

Ca(ClO)2・2H2O+4HCl→CaCl2+4H2O+2Cl2


D塩化水素はアンモニアと反応して白煙を生じる。

塩化水素の検出反応ですね。白煙はNH4Clです。

HCl+NH3→NH4Cl


E塩化ナトリウムに濃硫酸を加えると塩化水素を生じる。

塩化水素の他には、NaHSO4を生じます。

NaCl+H2SO4→HCl+NaHSO4

塩化水素の実験室的製法です。


◆関連項目
フッ素塩素臭素ヨウ素
ハロゲン
非金属元素まとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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