高校化学「無機物質の性質」硝酸の合成C
◆問題
硝酸は、工業的にはアンモニアの酸化によってつくられる。(@)を触媒として、800〜900℃でアンモニアと空気中の酸素を反応させて(A)をつくり、これを空気中で酸化して(B)としたのち、温水と反応させて硝酸を得る。この方法を(C)という。
(1) @〜Cに適語を入れよ。
(2) この文章で示される三段階の化学変化を表す化学反応式を書け。
(3) (2)で表した三段階の化学反応を1つにまとめて反応全体を表す化学反応式を書け。
(4) アンモニア3.4kgをすべてHNO3にしたとすると、70%の濃硝酸は何kgできるか求めよ。
(4)の解答はこのページ下に掲載します。
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◆解答
(3)で、この化学反応は要するに、
NH3+2O2→HNO3+H2O
この1つの式にまとめることができるとわかりました。
あとはこれを利用して、数量を求めてみましょう!
N=14,H=1.0だから、NH3=17です。
3.4kg=3400gだから、3.4kgのアンモニアの物質量は、
3400/17=200mol
となります。
化学反応式から、NH3:HNO3=1:1の割合だから、生じるHNO3も200molとわかります。
H=1.0,N=14,O=16だから、HNO3=1+14+48=63です。
だから200molの硝酸は200×63=12600gです。
そして、「70%の濃硝酸」とは、質量パーセント濃度が70%ですね。
溶媒の水をxg入れるとすると、
{12600/(x+12600)}×100=70
このような式ができます。あとは計算して、
12600/(x+12600)=0.7
12600=0.7x+12600×0.7
0.7x=12600−12600×0.7
0.7x=12600×0.3
7x=12600×3
x=1800×3
x=5400
水を5400g加えれば良いことがわかりました。
濃硝酸全体の質量は、
12600+5400=18000g=18kg
ですね!
この問題の最初に戻る→(1) @〜Cに適語を入れよ。
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2024年03月14日
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