■ 問題
△OABにおいて、辺OAを3:1に内分する点をC,辺OBを4:1に内分する点をDとする。また、線分ADと線分BCの交点をP,直線OPと辺ABの交点をQとする。→OA=→a,→OB=→bとするとき、次の問いに答えよ。
(1) →OPを→a,→bを用いて表せ。
↓(1)の解答解説はこのページ下に↓
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■ 解答解説
※この記事ではベクトルの→を一部省略して記載します。
いろいろなことが書いてあって、どこから手をつけたら良いかわからない人も多いと思います。
そんなときは、とにかく「できることをやる」のが大切です。
まずは→OC,→ODを表しましょう!
「辺OAを3:1に内分する点をC」としているので、OC=(3/4)OA=(3/4)aです。
同様に「辺OBを4:1に内分する点をD」だから、OD=(4/5)OB=(4/5)bです。
そして求めたいのは→OPだから、OPを含む図形を考えます。
例えば△OADに注目すると、AD上にPがあります。
同様に、△OBCに注目すると、BC上にもPがありますね。
→OPはこのように、2つの異なる見方ができる。ということができます。
だから、→OPを2つの方法で表してイコールで結べば方程式ができて解けるはず!?という方針で考えていきましょう!
線分AD上のどこかにPがあるので、ADをPが内分していると考えて、
AP:PD=t:1−tとします。t:1−tとおく理由についてはこちらをご覧ください。
すると内分の公式より、「OP=(1−t)OA+tOD」と表すことができます。
つまり、OP=(1−t)a+t・(4/5)bですね。
同様にBCに注目して、BP:PC=s:1−sとすると、「OP=(1−s)OB+sOC」ですね。
これもa,bで書き直すと、OP=(1−s)b+s・(3/4)aとなります。
どちらもOPで等しいので、イコールで結べば、
(1−t)a+(4t/5)b=(1−s)b+(3s/4)a
係数比較をすれば、s,tについての方程式ができてしまいます。
1−t=3s/4 …@
4t/5=1−s …A
あとは普通に連立方程式を解けばOKです!
@×4… 4−4t=3s
−4t=3s−4
4t=−3s+4
これをAに代入して、
(−3s+4)/5=1−s
−3s+4=5−5s
2s=5−4
2s=1
s=1/2
OP=(1−1/2)b+(3/4)(1/2)a
=(1/2)b+(3/8)a
次の問題→OP:PQ
◆関連項目
平面図形への応用@、三角形・内分点などに関する問題
ベクトルまとめ
江間淳の書籍はこちら
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ラベル:数学