2024年03月29日

高校数学「平面のベクトル」法線ベクトルを用いて、垂線の長さを求める

高校数学「平面のベクトル」法線ベクトルを用いて、垂線の長さを求める

■ 問題

点A(4,5)から直線x+2y=12に垂線を引き、その交点をHとする。
法線ベクトルを利用して、点Hの座標と線分AHの長さを求めよ。


解答解説はこのページ下


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■ 解答解説

法線ベクトルとは、垂直なベクトルのことで、
直線ax+by+c=0の法線ベクトルは、→n=(a,b)となります。
つまり、今回の問題の直線x+2y=12の法線ベクトルは→n=(1,2)となります。
ということは、→AH=k・→n=(k,2k)です。

垂線は点AからHに引いたので、

→OH=(4,5)+k(1,2)=(4+k,5+2k)となります。

Hのx座標をhとすると、h+2y=12よりy=−h/2+6だから、H(h,−h/2+6)です。

つまり、→OH=(h,−h/2+6)です。

これで→OHを2通りの方法で表すことができました。同じベクトルだからイコールで結んで、

(4+k,5+2k)=(h,−h/2+6)

よって、

4+k=h …@
5+2k=−h/2+6 …A

これらの連立方程式を解きます。

@をAに代入して、

5+2k=−(4+k)/2+6
5+2k=−2−k/2+6
2k+k/2=4−5
(5/2)k=−1
   k=−2/5

どちらか片方が出れば解答は出ますが、ここではとりあえずhも出しておきます。

4−2/5=h
    h=18/5

→OH=(4+k,5+2k)に、k=−2/5を代入すると、(18/5,21/5)です。
これはつまり、Hの座標ですね。

さらに、→AH=(k,2k)だから、→AH=(−2/5,−4/5)です。
だから、

|→AH|=√{(−2/5)2+(−4/5)2}
   =√(4/25+16/25)
   =√(20/25)
   =√20/5
   =2√5/5


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