高校物理「力学」2020年センター試験第4問B 問4
◆問題
第4問
B 図2のように、質量mの小球1,2をばね定数kの軽いばねでつなぎ、軽い糸を小球1に取り付けて、全体をつり下げ静止させた。ただし、重力加速度の大きさをgとする。
問3 この状態で、ばねは自然の長さよりsだけ伸びており、糸が小球1を引く張力の大きさはTである。sとTを表す式の組合せとして正しいものを、次の@〜Eのうちから一つ選べ。[ 3 ]
s・・・mg/2k,mg/k,2mg/k
t・・・mg,2mg
問4 その後、糸を静かに放す。放した直後の小球1,2それぞれの加速度の大きさa1,a2を表す式の組合せとして正しいものを、次の@〜Eのうちから一つ選べ。[ 4 ]
a1・・・g,2g
a2・・・0,g/2,g
※ここでは、a1,a2をそれぞれ選ぶ形としました。
問4の解答はこのページ下に掲載します。
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◆解答
糸を放してある程度時間が経てば、小球1,2ともに自由落下になるはずなので、どちらも加速度はgになるはずですが、
今回の問題は「糸を放した直後」という記述がポイントです。
当然ですが、糸を放した瞬間から、糸には張力がはたらかなくなります。
つまり、小球1は上に引っ張られる力がゼロになります。
一方、「糸を放した直後」の段階では、まだバネは小球2を支えていると考えられます。
つまり、小球1をばねが引く力は、まだsだけはたらいている。というわけです。
ということは、この時点では小球2はまだ落下していないので、加速度はゼロです。
そして、小球1はsの力でバネを引いていることになるので、自身の重力と合わせて、鉛直下向きに2mgの力を受けていることになります。
ということは、a1=2gですね!
つまり、a1=2g,a2=0です。
もとの問題の解答としてはCになります。
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◆関連項目
等加速度運動
力〜エネルギー、力のモーメントなど
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2024年05月08日
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