高校化学「典型金属元素」アルミニウムの溶融塩電解B
◆問題
アルミニウムの製法について次の問いに答えよ。
(1) 空欄に適語を入れよ。
アルミニウムの単体は、鉱石である(@)を原料として製造される。
加熱して融解させた(A)に、(@)から得られた酸化アルミニウムAl2O3を溶かし、炭素電極を用いて(B)を行うと、陰極でアルミニウムが得られる。
陽極では電極の炭素と酸化アルミニウムから分解された(C)が反応し、一酸化炭素や二酸化炭素が発生する。
(2) 陰極で起こる変化を、電子e-を用いた反応式で表せ。
(3) 3.0×104の電流を100時間流して溶融塩電解を行ったとき、得られるアルミニウムは何kgか求めよ。
↓(3)の解答はお知らせの下に↓
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◆解答
100時間=6000分=360000秒ですね。
3.0×104Aの電流を3.6×105s流す。という設定になります。
このときの電気量は、
3.0×104×3.6×105=10.8×109=1.08×1010Cです。
そして、ファラデーの法則により、1molの電子は9.65×104Cだから、この電気量が何モルの電子に相当するか求められます。
1.08×1010/9.65×104=(1.08/9.65)×106mol
(2)で求めたように、Al3++3e-→Alだから、3molの電子で1molのアルミニウムが得られます。
ということは、電子の物質量の1/3のアルミニウムが得られるので、
(アルミニウムの物質量)=(1.08/9.65)×106×1/3=(0.36/9.65)×106mol
アルミニウムの原子量27とすれば、この質量は、
(0.36/9.65)×106×27
=(9.72/9.65)×106
≒1.00×106g
問題ではkgで聞いているので、単位を変換すると、
=1.00×103kg
この問題の最初に戻る→アルミニウムの製法の用語問題
◆関連項目
アルミニウム
典型金属元素まとめ
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2024年05月09日
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