2024年06月16日

高校数学「図形と方程式」(x−y)(x+2y)≧0の表す領域

高校数学「図形と方程式」(x−y)(x+2y)≧0の表す領域

◆問題
次の不等式の表す領域を図示せよ。

(2) (x−y)(x+2y)≧0


領域のちょっと難しい問題です。
この記事ではグラフは省略します。どのような範囲になるか文章で説明します。


↓解答解説はお知らせの下に↓

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◆解答解説

不等式の表す領域を求めるときは、

「まずは境界線となるグラフを描く→その境界線に対してどちら側かを調べる」

という流れで考えます。


今回の問題では、「 (x−y)(x+2y)≧0」という不等式が与えられています。
つまり、「(x−y)と(x+2y)を掛けたらゼロ以上」ですね。

2つの数(式)を掛けてゼロ以上になるのは、2つの数が同符号の場合です。
ということは、両方プラスか両方マイナスの2パターンです。

x−y≧0,x+2y≧0またはx−y≦0,x+2y≦0

それぞれ1次関数だから、直線の上か下かを考えます。


まずは、x−y≧0,x+2y≧0について考えてみましょう。

x−y≧0
 −y≧−x
  y≦x

x+2y≧0
  2y≧−x
   y≧−(1/2)x

つまり、この場合はy=xの下側、y=−(1/2)xの上側です。


続いて、x−y≦0,x+2y≦0について考えます。
境界線の式自体は同じで、上下が逆になるだけですね。
つまりこの場合は、y=xの上側、y=−(1/2)xの下側です。


これら2の領域を1つの座標平面上に示し、「境界線を含む」と書き加えて完成です!


直線1本の場合


◆関連項目
不等式の表す領域の考え方
図形と方程式まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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