高校化学「酸素を含む脂肪族炭化水素」6種類の化合物を選ぶ問題A
◆問題
最初にこのページに来た人は、まずは@の選択問題をやってみましょう!
@ 化合物A,B,Cは、単体のナトリウムと反応し、水素を発生する。
A AとCは、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると、気体を発生する。
B CとEは、アンモニア性硝酸銀水溶液を加えて温めると、銀が析出する。
C DとFは、水に溶けにくい。
D Dは水酸化ナトリウム水溶液を加えて熱すると、均一な溶液になる。
この記述の化合物A〜Fは以下の通りである。
A:酢酸、B:エタノール、C:ギ酸、D:酢酸エチル、E:アセトアルデヒド、F:ジエチルエーテル
@,A,Dの反応を、化学反応式で答えよ。
◆解答解説
@ 化合物A,B,Cは、単体のナトリウムと反応し、水素を発生する。
−OHや−COOHをもつ化合物は、ナトリウムと反応して水素を生じます。
A酢酸:2CH3COOH+2Na→2CH3COONa+H2
Bエタノール:2C2H5OH+2Na→2C2H5ONa+H2
Cギ酸:2HCOOH+2Na→2HCOONa+H2
A AとCは、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると、気体を発生する。
いわゆる「弱酸の塩+強酸→強酸の塩+弱酸」の反応です。
この反応では、炭酸水素ナトリウムが「弱酸の塩」、カルボン酸が「強酸」に相当します。
A:酢酸:CH3COOH+NaHCO3→CH3COONa+CO2+H2O
C:ギ酸:HCOOH+NaHCO3→HCOONa+CO2+H2O
D Dは水酸化ナトリウム水溶液を加えて熱すると、均一な溶液になる。
エステルは強塩基と反応して(けん化)、均一な溶液になります。
D:酢酸エチル:CH3COOC2H5+NaOH→CH3COONa+C2H5OH
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◆関連項目
アルコール、エーテル、アルデヒド、カルボン酸、エステル
けん化
脂肪族炭化水素
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2024年06月24日
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