2024年08月05日

高校化学「有機物」アルケンにオゾンを作用させると、オゾン分解と呼ばれる反応によって…

高校化学「有機物」アルケンにオゾンを作用させると、オゾン分解と呼ばれる反応によって…

■問題

アルケンにオゾンを作用させると、オゾン分解と呼ばれる反応によってケトンまたはアルデヒドを得ることができる。

\   /   \       /
 C=C  →  C=O+O=C
/   \   /       \

この反応を用いて分子量が70のアルケンの二重結合を切断すると、アセトアルデヒドとアセトンを生じた。
このアルケンの構造式を示せ。


↓解答はこのお知らせの下に↓

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■解答解説

まず、アルケンとは不飽和炭化水素うちのひとつで、二重結合を一つもっています。
コレにオゾンを作用させるとこの二重結合が切断されて、カルボニル基をもつ2つの化合物が生じる。という反応がおこります。

そして、この反応がおこった結果、アセトアルデヒドとアセトンができたようです。

分子量は70とわかっているので、まずはアルケンCn2nから、炭素数を求めます。
n×12+2n=70より、14n=70だから、n=5
つまり、このアルケンの炭素数は5で、分子式はC510ですね。

アセトアルデヒドはCH3CHO、アセトンはCH3COCH3だから、
このアルケンはこのままアセトアルデヒドとアセトンをつなげた構造になりそうです。

アルデヒドとケトンはどちらも、CとOが二重結合をしている構造を持っています。その二重結合の部分が、切断される前はC同士でつながっていたと考えられるので求める炭化水素は・・・

CH3   CH3
  \   /
   C=C
  /   \
 H     CH3

このような構造式になります。


◆関連項目
アルケン
アルデヒドケトン
脂肪族炭化水素


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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