2024年09月03日

本日配信のメルマガ。2022年共通テスト数学1A第2問[2]の(3)

本日配信のメルマガでは、2022年大学入学共通テスト数学1A第2問[2]の(3)を解説します。


【高校数学】読むだけでわかる!共通テスト数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html


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■ 問題

2022年共通テスト数1Aより

第2問

[2]

(3) 各国における2018年度の学習者数を100としたときの2009年度の学習者数S、
および、各国における2018年度の教員数を100としたときの2009年度の教員数Tを
算出した。
 例えば、学習者数について説明すると、ある国において、2009年度が44272人、
2018年度が174521人であった場合、2009年度の学習者数Sは(44272/174521)×100
より25.4と算出される。
 表1はSとTについて、平均値、標準偏差および共分散を計算したものである。
ただし、SとTの共分散は、Sの偏差とTの偏差の積の平均値である。
 表1の数値が四捨五入していない正確な値であるとして、SとTの相関係数を
求めると[ソ].[タチ]である。

 表1 平均値,標準偏差および共分散
┌――――――――――――――――――――――┐
|Sの |Tの | Sの | Tの |SとTの|
|平均値|平均値|標準偏差|標準偏差|共分散 |
├――――――――――――――――――――――┤
| 81.8 | 72.9 | 39.3 | 29.9 | 735.3 |
└――――――――――――――――――――――┘


※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。

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■ 解説目次

 ◆1 相関係数=共分散/標準偏差の積
 ◆2 まずは約分

(以下略)

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■ 解説


 ◆1 相関係数=共分散/標準偏差の積

2022年共通テスト数学1A第2問[2]は、データの分析の問題でした。
(3)以外は「見てわかることを答える」問題だったので、省略します。

(3)は相関係数を与えられた数量を用いて計算する問題でした。

まずは相関係数の求め方を確認しておきましょう!

★ 相関係数=共分散/標準偏差の積

ですね。

そして

★ 共分散=偏差の積の平均
★ 標準偏差=√(分散)

であり、さらに

★ 分散=偏差の2乗の平均
★ 偏差=平均との差

です。

また、問題によっては「分散=2乗の平均−平均の2乗」を使うこともあります。


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 ◆2 まずは約分

では今回の問題です。

表に、それぞれの標準偏差と共分散の値が与えられているので、そのまま使えば
OKですね!

相関係数=735.3/(39.3×29.9)

あとはひたすら計算・・・ですが、少し約分した方が楽だと思います。

735.3は、7+3+5+3=18なので3で割り切れます。
39.3は、3+9+3=15なので3で割り切れます。

だからまずは3で約分して、


つづく


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