高校物理「熱力学」気体の状態方程式を使った計算@
◆問題
アボガドロ定数を6.0×1023,気体定数Rを8.3J/(mol・K)として、次の問いに答えよ。
(1) 圧力2.0×105Pa,体積5.0×10-3m3の気体が0.20molある。この気体の温度を求めよ。
↓解答解説はお知らせの下に↓
ボイル・シャルルの法則で解ける問題はこちら→(1) 圧力1.0×105Paの気体0.10m3を、温度一定のまま0.050m3に圧縮したときの圧力を求めよ。
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◆解説
気体の状態に関する計算では、気体の状態方程式を使うことが多いです。
pV=nRT
ですね。
pは圧力、Vは体積、nは物質量、Rは気体定数、Tは絶対温度です。
今回の問題では、「圧力2.0×105Pa,体積5.0×10-3m3の気体が0.20mol」だから、p=2.0×105,V=5.0×10-3,n=0.20です。
そして、Rは問題文に与えられていて、8.3ですね。
これらを代入して計算すれば、Tがわかる。というわけです。やってみましょう!
「やってみましょう!」と言ったばかりですが、やる前に一つアドバイス。
物理の計算では、かけ算割り算を素直にやるよりも、約分を優先した方が良い場合が多いです。
今回は文字式のままTについて解いてから代入して、約分する。という流れでいってみます。
pV=nRT
T=pV/nR
それぞれの値を代入すると、
T=(2.0×105・5.0×10-3)/(0.20・8.3)
=(2.0×5.0×102)/(2.0×0.83)
=(5.0×102)/0.83
約分はこのへんにしておきましょう!
ここまで来てから割り算した方が、計算が楽だと思います。
5÷0.83=6.024…
ですね。有効数字を2桁とすると、
T=6.0×102K
ちなみに、温度は絶対温度で出てくるので、単位はKです。
次の問題→空気の分子数
◆関連項目
気体の状態方程式、ボイル・シャルルの法則
気体定数
熱力学まとめ
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2024年09月27日
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