2024年09月28日

高校物理「熱力学」気体の状態方程式を使った計算A

高校物理「熱力学」気体の状態方程式を使った計算A

◆問題

アボガドロ定数を6.0×1023,気体定数Rを8.3J/(mol・K)として、次の問いに答えよ。

(1) 圧力2.0×105Pa,体積5.0×10-33の気体が0.20molある。この気体の温度を求めよ。

(2) 温度27℃、圧力1.0×105Paの状態で、体積が1.0cm3の気体の分子数を求めよ。


↓(2)の解答解説はお知らせの下に↓


ボイル・シャルルの法則で解ける問題はこちら→(1) 圧力1.0×105Paの気体0.10m3を、温度一定のまま0.050m3に圧縮したときの圧力を求めよ。


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◆解説

気体の状態に関する計算では、気体の状態方程式を使うことが多いです。

pV=nRT

ですね。
pは圧力、Vは体積、nは物質量、Rは気体定数、Tは絶対温度です。

今回の問題では、「温度27℃、圧力1.0×105Paの状態で、体積が1.0cm3の気体」だから、T=300,p=1.0×105,V=1.0×10-6です。
そして、Rは問題文に与えられていて、8.3ですね。

これらを代入して計算すれば、nがわかる。nがわかれば分子数もわかる!というわけです。

pV=nRTより、n=pV/RT

それぞれの値を代入すると、
n=(1.0×105×1.0×10-6)/(8.3×300)

あとは計算です。約分など相殺できる部分を優先して処理していくとよいです。

 =1.0×10-1/(8.3×300)
 =1.0×10-3/24.9

とりあえず、いったんここまでにしておきます。
まずはこの気体の物質量がわかりました。

今回の問題では分子数を聞いているので、これにアボガドロ定数をかけます。

 6.0×1023×1.0×10-3/24.9
=2.0×1020/8.3
=0.240…×1020
≒2.4×1019


(1)に戻る→圧力2.0×105Pa,体積5.0×10-33の気体が0.20molある。この気体の温度を求めよ。


◆関連項目
気体の状態方程式ボイル・シャルルの法則
気体定数
熱力学まとめ


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