高校物理「熱力学」円筒形の容器にピストンで気体を密封したときB
◆問題
断面積S[m2]の円筒形をした容器を垂直に立てて、質量m[kg]のなめらかに動くピストンによって、容器内にn[mol]の気体が密封されている。気体の温度をT0[K],大気圧をp0[Pa],気体定数をR[J/(mol・K)],重力加速度をg[m/s2]として、次の問いに答えよ。
(1) 容器内部の圧力を求めよ。
(2) 容器の底からピストンまでの高さを求めよ。
(3) 温度をT0[K]からT1[K]に変化させたときの容器の底からピストンまでの高さを求めよ。
参考図
│ │
│〓〓〓〓│ ←ピストン
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│ │
└────┘
↑容器↑
↓(2)の解答解説はお知らせの下に↓
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◆解説
温度が変われば、気体の体積が変わり、体積が変われば高さも変わる。というイメージです。
容器内の温度が変わっても、大気圧は変わらずp0ですね。
そして、ピストンの質量も、温度によって変化しないので、mのまま変わらないですよね。
この状態で容器の内外の圧力はつり合っているはずです。
ということはつまり、容器内の圧力は(1)で求めた通り、p=(mg+p0S)/Sです。
温度は問題の条件の通り、T1です。
その他の値は初期条件と変わらないので、これまでと同様にpV=nRTに代入して計算すればOKですね!
というわけで、
{(mg+p0S)/S}・V=nRT1
まずはVについて解きます。
V=nRT1/{(mg+p0S)/S}
=(S・nRT1)/(mg+p0S)
求める高さをhとすると、V=Shだから、
Sh=(S・nRT1)/(mg+p0S)
h=(nRT1)/(mg+p0S)
これが温度T1のときの高さです。
(1)に戻る→容器内部の圧力
◆関連項目
気体の状態方程式
気体定数
熱力学まとめ
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2024年09月29日
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