2024年10月01日

高校化学「芳香族」ベンゼンの基本的な誘導体A

高校化学「芳香族」ベンゼンの基本的な誘導体A

次の反応について、問いに答えよ。

a.ベンゼンに、鉄粉を触媒として臭素を反応させる。
b.ベンゼンに、濃硝酸と濃硫酸の混合物を加えて加熱する。
c.ベンゼンに、濃硫酸を加えて加熱する。
d.ベンゼンに、白金を触媒として加圧した水素を反応させる。

(1) a〜dの反応によって生じる有機化合物の名称と示性式を答えよ。

(2) a〜dの反応の名称を、次の語群からそれぞれ選べ。

語群[ 付加 ハロゲン化 ニトロ化 スルホン化 ]


↓(2)の解答解説はお知らせの下に↓


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◆解答

ベンゼンC66の誘導体についての問題です。
ベンゼンの基本的な性質に関する問題はこちら
ベンゼンは置換反応を起こしやすいですが、特定の条件下では付加反応を起こすこともあります。

a.ベンゼンに、鉄粉を触媒として臭素を反応させる。
まわりについている水素のうち1つが臭素に置き換わります。
示性式:C65Br
名称:ブロモベンゼン
→臭素Brはハロゲンの一種なので、この反応はハロゲン化です。

b.ベンゼンに、濃硝酸と濃硫酸の混合物を加えて加熱する。
まわりについている水素のうち1つがニトロ基に置き換わります。
示性式:C65NO2
名称:ニトロベンゼン
→ニトロ基に置換したので、ニトロ化です。

c.ベンゼンに、濃硫酸を加えて加熱する。
まわりについている水素のうち1つがスルホ基に置き換わります。
示性式:C65SO3
名称:ベンゼンスルホン酸
→スルホ基に置換したので、スルホン化です。

d.ベンゼンに、白金を触媒として加圧した水素を反応させる。
この反応ではベンゼンに水素が付加します。
示性式:C612
名称:シクロヘキサン
→水素が付加したので、付加です。


次の問題→それぞれの化合物の性質


◆関連項目
ベンゼン
芳香族まとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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