高校化学「無機物質の性質」2025年共通テスト第3問より。ケイ酸ナトリウムに関する正誤問題
◆問題
二酸化ケイ素SiO2の粉末に、炭酸ナトリウムNa2CO3の粉末を混ぜて高温で反応させると、次の式のように、ケイ酸ナトリウム(メタケイ酸ナトリウム)Na2SiO3が生成する。
SiO2+Na2CO3→Na2SiO3+CO2
Na2SiO3に水を加えて加熱すると、水ガラスと呼ばれる粘性の大きな液体になる。Na2SiO3と水ガラスに関する記述として誤りを含むものはどれか。
@SiO2の粉末に水酸化ナトリウムNaOHの粉末を混ぜて高温で反応させてもNa2SiO3が生成する。
ANa2SiO3のケイ素の酸化数は+4である。
B水ガラスを乾燥させたものをシリカゲルとよぶ。
C水ガラスに塩酸を加えるとケイ酸が生成する。
解答解説はこのページ下
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◆解答
ケイ酸や水ガラスについてはこちらもご覧ください。
@SiO2の粉末に水酸化ナトリウムNaOHの粉末を混ぜて高温で反応させてもNa2SiO3が生成する。
→○
ANa2SiO3のケイ素の酸化数は+4である。
→○
Naが2個で+2,Oが3個で−6ですね。合計でゼロになるには、Siは+4となります。
B水ガラスを乾燥させたものをシリカゲルとよぶ。
→×
単に乾燥させただけではシリカゲルになりません。→Cの選択肢がその方法の一部です。
C水ガラスに塩酸を加えるとケイ酸が生成する。
→○
ケイ酸をさらに加熱して脱水するとシリカゲルが得られます。
というわけで問題の正解は3番です。
◆関連項目
ケイ酸、二酸化ケイ素
非金属元素、典型金属元素、遷移元素
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2025年01月21日
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