この記事では、an+1=3an−2,a1=2で表される数列の一般項を求めよ。この問題の、anをbnに置き換える部分にフォーカスして解説します。
等差と等比の複合のタイプの漸化式の問題では、与えられた式を
an+1−α=p(an−α)
この形にして解くのが標準的です。
こうすれば、an−α=bnとおいて、bnは等比数列になるので、一般項が表せる。というわけです。
この形にした結果、与式はan+1−1=3(an−1)と変形できたとします。
ここで括弧の中身つまり、an−1=bnとおくと、bnだけの式が作れるし、初項も表せるので最終的には一般項が表せる。という方針です。
bn=an−1とおけば、nのところにいろいろな値を入れて、いろいろな項を表すことができます。
例えば、n=1ならば、b1=a1−1ですね。
これでb1すなわち初項がわかります。
この他にも、
n=2なら、b2=a2−1
n=3なら、b3=a3−1
n=4なら、b4=a4−1
・
・
・
といったかんじで、nにあらゆる自然数を入れることができます。
ということは、同様にして、自然数を表す文字を入れることもできます。
n=n+1ならば、bn+1=an+1−1
ですね。
これは先ほどのan+1−1=3(an−1)の左辺なので、当然、左辺はbn+1に置き換えることができます。
an+1−1とbn+1が等しいから、−1まで含めて置き換えられるというわけです。
両辺をそれぞれbnで置き換えれば、
bn+1=3bn
となります。
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◆関連項目
漸化式の基本的な方法
数列まとめ
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ラベル:数学