2025年01月29日

高校数学「数列」「漸化式」anとbnの置き換えについて

高校数学「数列」「漸化式」anとbnの置き換えについて


この記事では、n+1=3an−2,a1=2で表される数列の一般項を求めよ。この問題の、anをbnに置き換える部分にフォーカスして解説します。


等差と等比の複合のタイプの漸化式の問題では、与えられた式を

n+1−α=p(an−α)

この形にして解くのが標準的です。

こうすれば、an−α=bnとおいて、bnは等比数列になるので、一般項が表せる。というわけです。


この形にした結果、与式はn+1−1=3(an−1)と変形できたとします。

ここで括弧の中身つまり、an−1=bnとおくと、bnだけの式が作れるし、初項も表せるので最終的には一般項が表せる。という方針です。

n=an−1とおけば、nのところにいろいろな値を入れて、いろいろな項を表すことができます。

例えば、n=1ならば、b1=a1−1ですね。
これでb1すなわち初項がわかります。

この他にも、
n=2なら、b2=a2−1
n=3なら、b3=a3−1
n=4なら、b4=a4−1
  ・
  ・
  ・

といったかんじで、nにあらゆる自然数を入れることができます。
ということは、同様にして、自然数を表す文字を入れることもできます。

n=n+1ならば、bn+1=an+1−1

ですね。
これは先ほどのn+1−1=3(an−1)の左辺なので、当然、左辺はbn+1に置き換えることができます。
n+1−1とbn+1が等しいから、−1まで含めて置き換えられるというわけです。

両辺をそれぞれbnで置き換えれば、

n+1=3bn

となります。


もとの問題に戻る


◆関連項目
漸化式の基本的な方法
数列まとめ

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ラベル:数学
posted by えま at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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