2025年04月25日

高校数学「複素数平面」正三角形になるようなγの値

高校数学「複素数平面」正三角形になるようなγの値

■問題

点A(α),点B(β),点C(γ)を頂点とする正三角形ABCがある。α=1+2i,β=7+4iのとき、γを求めよ。




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■解説

点zを点z0のまわりにθだけ回転した点をwとすると、

w−z0=(cosθ+isinθ)(z−z0)

という式が成り立ちます。
これを利用すると、γを表すことができますね。

例えばAを中心とすると、Bを60°=π/3だけ回転した点がCということができます。
つまり、

γ−α={cos(π/3)+isin(π/3)}(β−α)

です。α,βの値を代入して計算してみましょう!

γ={cos(π/3)+isin(π/3)}(β−α)+α
=(1/2+i・√3/2)(7+4i−1−2i)+1+2i
=(1/2+i・√3/2)(6+2i)+1+2i
=3+i+3√3i+√3i2+1+2i
=4−√3+3i+3√3i
=(4−√3)+(3+3√3)i


回転方向は逆でも正三角形になるので、−π/3の場合も同様にやります。

γ={cos(−π/3)+isin(−π/3)}(β−α)+α
=(1/2−i・√3/2)(6+2i)+1+2i
=3+i−3√3i+√3+1+2i
=4+√3+3i−3√3i
=(4+√3)+(3−3√3)i


というわけで、求める値は、
γ=(4−√3)+(3+3√3)i,(4+√3)+(3−3√3)i






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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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