高校化学「物質の構成」混合物の分離A
◆問題
次の分離操作に関する分離法を、語群から選んで答えよ。
(1) 少量の硫酸銅(U)五水和物を含む硝酸カリウムから、硝酸カリウムの結晶だけを取り出す。
(2) 液体空気の温度を徐々に上げていき、窒素だけを気体として取り出す。
(3) 水性サインペンのインクをろ紙につけたのち、ろ紙の先端を水に浸し、インクに含まれる色素を分離する。
(4) 塩化銀の沈殿を含む水溶液から、塩化銀を取り出す。
(5) 茶葉に熱湯を加え、お茶に含まれる成分を湯に溶かし出す。
<語群>
濾過、蒸留、分留、昇華法、再結晶、抽出、クロマトグラフィー
それぞれの分離法の確認はこちら→混合物の分離・精製の主な方法
解答はこのページ下に掲載します。
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高校化学「精講」シリーズ
◆解答解説
(3) 水性サインペンのインクをろ紙につけたのち、ろ紙の先端を水に浸し、インクに含まれる色素を分離する。
解答:クロマトグラフィー
通常、インクには様々な種類の色素が含まれています。色素によって吸着力等の性質が違うので、ろ紙にインクをしみ込ませてろ紙の先端を水に浸すと、その性質の差から、色素が分離できる。というわけです。
(4) 塩化銀の沈殿を含む水溶液から、塩化銀を取り出す。
解答:濾過
小学理科から繰り返し登場している分離方法ですね。溶液に溶けていない物質(沈殿)を分離する代表的な方法です。
(5) 茶葉に熱湯を加え、お茶に含まれる成分を湯に溶かし出す。
解答:抽出
お茶やコーヒーなどをいれるときの方法が抽出です。
茶葉の物質のうち、水に溶けやすい成分を熱湯に溶かしだして分離します。
前の問題→硫酸銅(U)五水和物など
◆関連項目
混合物の分離・精製の主な方法
物質の構成まとめ
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2025年06月06日
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