■ 問題
a>0,b>0のとき、楕円x2/a2+y2/b2=1で囲まれた部分の面積を求めよ。
数学3の積分の単元の典型的な問題です。
もちろん定積分を計算すれば良いのですが、yも2乗になっているので、数学2の範囲では計算できませんね。
■ 解答解説
まずはyについて解きます。
x2/a2+y2/b2=1
y2/b2=1−x2/a2
y2=b2−b2x2/a2
y2=(b2/a2)(a2−x2)
y=±(b/a)√(a2−x2)
このグラフはx軸に関して上下対称なので、上半分を計算して2倍でOKです。
積分の区間を求めるために、y=0で解きます。
x2/a2=1
x2=a2
x=±a
つまり、−a〜aの区間で定積分を計算すればよいです。
S=\( \frac{2b}{a} \int_{-a}^{a} \sqrt{a^2 - x^2} \, dx \)
このように表すことができますね。
ここで、y=\( \sqrt{a^2 - x^2} \) を考えると、両辺を2乗して移項すれば、x2+y2=a2です。
ということは、この式は原点を中心とする半径aの円の上半分を表しています。
つまり、
S=\( \frac{2b}{a}・\frac{π}{2} a^2 \)
=πab
◆関連項目
微分積分(数学3)まとめ
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ラベル:数学