2025年08月13日

中学数学「式の計算」「証明」連続する2つの奇数の大きい方の2乗から小さい方の…

中学数学「式の計算」「証明」連続する2つの奇数の大きい方の2乗から小さい方の…

◆ 問題

連続する2つの奇数の大きい方の2乗から小さい方の2乗を引くと8の倍数になる。このことを証明せよ。


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◆解答解説

連続する2つの奇数の大きい方の2乗から小さい方の2乗を引くと8の倍数になる。このことを証明せよ。

「証明」というと「難しい!パス!」という人も多いですが、数式の証明は実はそれほど難しくありません。
言ってるとおりに式を作って計算するだけです。
「証明せよ」というからには、絶対そうなるので、言ってる通りにやるだけでOKなのです。


とは言っても、まず最初に「連続する2つの奇数」をどう表すかということ、式を作るところが最大の関門だと思います。

奇数は偶数の隣の数だから、「偶数+1」や「偶数−1」で表します。
偶数は2の倍数なので、整数nを使って「2n」と表せます。

偶数が2nだから、奇数は例えば「2n+1」となります。

今回の問題では「連続する2つの奇数」です。
例えば、1と3,15と17,109と111のように、連続する2つの奇数は片方を決めると、もう片方は2だけ増やした数、または、2だけ減らした数になります。

今回は計算しやすくするために、「2n−1」「2n+1」とおいてみましょう!

作りたい式は、「大きい方の2乗から小さい方の2乗を引く」と書いてあるので、その通りに式を作ると、

 (2n+1)2−(2n−1)2

となります。
「証明せよ」というからには、これを計算すれば、8の倍数になるような式が必ずできます。計算してみましょう!
カッコの2乗の展開の公式を使います。公式がわからない人はこちらを見てください。

=(4n2+4n+1)−(4n2−4n+1)
=4n2+4n+1−4n2+4n−1
=8n

nは整数なので、8nは8の倍数です。

つまり、計算したら自動的に8の倍数になってしまった。というわけです。

よって、「連続する2つの奇数の大きい方の2乗から小さい方の2乗を引くと8の倍数になる」ことが証明できました!


◆関連項目
(a+b)2の展開
展開・因数分解まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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