2026年03月05日

高校化学「溶液の性質」沸点上昇を利用した分子量の推定

高校化学「溶液の性質」沸点上昇を利用した分子量の推定

◆問題

硫黄の結晶0.320gを二硫化炭素24.32gに溶かした溶液の沸点は、純粋な二硫化炭素よりも0.118℃高かった。この実験から、硫黄の分子量を求めよ。ただし、二硫化炭素ののモル沸点上昇を2.3K・kg/molとする。


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◆解答解説

液体に溶質を溶かすと、一定の割合で沸点が上昇します。
その度合いを示す値が「モル沸点上昇」です。

今回の問題では、溶媒となる液体は二硫化炭素で、その「モル沸点上昇を2.3K・kg/molとする」とあります。

つまり、二硫化炭素1kgに1molの溶質が溶けていれば、2.3Kだけ沸点が上昇する。
ということは、質量モル濃度の2.3倍だけ沸点が上昇する。と言ってもよいです。

求める硫黄の分子量をMとして、与えられた条件から式を立てていきましょう!

まず、硫黄の結晶は0.320gだから、その物質量は0.320/M[mol]です。

溶媒となる二硫化炭素は24.32gでしたね。

ということは、質量モル濃度は、

(0.320/M)/(24.32/1000)[mol/kg]

となります。
これの2.3倍が沸点上昇なので、

2.3×(0.320/M)/(24.32/1000)=0.118

このような方程式が成り立ちます。
あとは計算ですね。

まず、左辺の分数を整理すると、

2.3×(320/24.32M)=0.118

両辺に24.32Mをかけると、

2.3×320=0.118×24.32M

かけ算は後回しにして、Mについて解きます。

M=(2.3×320)/(0.118×24.32)

あとはがんばって計算です。
割り切れない数字なので、まずはできるだけ約分してからかけ算して、あとは四捨五入すると、

N=256.4…

有効数字を3桁とすると、分子量は256となります。


◆関連項目
気体・溶液の性質まとめ


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